2019/11

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 前回に引き続き岩田屋さんのイタリア展のお話です。

 当店で常日頃から食材を使わせていただいている業者さんのご紹介をしたいと思います。

 まずはノンナ・アンド・シディ さん。 





 以前、オルチャ渓谷のチーズのお話の所でもご紹介させていただきました。

 良質な食材を作っている作り手さんの商品ばかりを取り揃えています。

 パルミジャーノ・レッジャーノの長期熟成もの、イル・レッチェーノのEXヴァージンオリーブオイル、ピエトロ・ロマネンゴの砂糖菓子、ポデーレ・イル・カサーレのパスタや蜂蜜などなど、ここでは多すぎて紹介できませんが、とびきりの美味しい食材が手に入ります。

 今回、ワインは無かったのですが、こちらの取り扱われているワインはとてもおいしくておすすめです。自然派のワインが中心でコストパフォーマンスにも優れていると思います。





 詳しくはホームページでチェックされてみて下さい。ホームページはこちら

 いつもありがとうございます。



 
 先日イタリアでお世話になったオリーブマーケットの方がデパートの催事で福岡に来られるという事で、行ってきました。場所は岩田屋本館の7階のイタリア展会場です。

 たくさんのお客さんに紛れて探していると、あったあったありました。





 こちらの会社はその名前の通りオリーブの実の専門店です。その他ケイパーベリーやアーティチョークのマリネ、ドライトマトのオイル漬けなども販売されています。ホームページはこちら

 びっくりするのは、取り扱っているオリーブの種類の多さと商品の多さです。バジル風味、フェンネル風味、ペペロンチーノを利かせたもの、ガーリック風味、レモン風味、などなどフレイバーもたくさんあって飽きません。


 友人でもある石田さんはオリーブオイルのソムリエでもあり、オリーブのスペシャリストです。オリーブに関してとても豊富な知識をお持ちです。







 一番人気は写真中央のミラノ風アンチョビ グリーンオリーブ(バジル風味)。

 中にアンチョビが詰められています。オリーブマーケットさんのオリーブは日本人の口に合うように作られていますので、オリーブがちょっと苦手な人でもとてもおいしくいただけると思います。ワインに合うのはもちろん、ご飯に合いそうな漬物的なものまでたくさんありますので、用途をつげたり好みを言えば、とても親切に的確なアドバイスをしてくれると思います。僕の周りはみんなオリーブ好きなので、買ってきても1日で無くなってしまいます。(笑)



 イタリア展に買いそびれたり、行けなかった方には通販もやられているので、是非ホームページを覗かれてください。




 
 前回に引き続きPODERE IL CASALEさんのチーズ作りのご紹介です。

 さて前回はカットするところまで説明いたしました。今度はそのカットしたものを穴の開いたプラスティック製の容器に入れます。穴が開いているので自然の重みで少しづつ乳清が流れ出ていきます。




 用途といいますか、作るチーズの種類によって大きさを変えます。もちろん熟成させるものは大きく、フレッシュのものは小さく作ります。






 ↑小さいフレッシュタイプのチーズ。このように乳清をカットしていきます。



 ↑ だいぶ水分が抜けてきました。あと少し置いておきます。

 適正の所まで水分を抜きましたら今度は冷ましてから発酵を止めます。チーズは生きていますからまだこの時点で発酵して活動しているのですね。

 このチーズを次は塩水に漬けます。色々な菌が入っていくので、その場所、その環境の塩水(バクテリア水)になるそうです。



 ↑ ちなみにこの塩水は1年間使用するのだそうです。



 塩水につけるのは重要な意味があるそうです。

*香りをつける。
*乾かすのを助ける(脱水効果)
*皮つくりに一役(皮は悪い菌から中身を守ってくれます)

 などなど。



 塩水に漬けては引き揚げ乾燥、また塩水に漬けて引き揚げを繰り返します。2日に1回洗うそうです。

 そして目指すレベルまで皮の状態がきましたら、いよいよ熟成庫に入れて熟成させていきます。




 熟成庫に入ると沢山のチーズが規則正しく並んでいました。トリュフ入りやペペロンチーノ入り、胡桃入りやカビの生えたもの、色々なタイプのチーズがありました。

 熟成する段階に入ってもさらに経験がものをいいます。どれだけ熟成させるか、どのように熟成させるかなど、味のちがいを生み出す大事な期間です。



 ↑ この黒い物は、あの名門ワイナリー「アヴィニョネージ」が生産するヴィンサント用のブドウの皮です。素晴らしく上品で気品のある香りに包まれています。むちゃくちゃおいしそう!!

 さて試食させてくれるという事で肌寒い熟成庫を後に。外に出て周りの景色が見渡せるテラス席へ。



 なんという美しい景色!!こんなところで食事できるなんて・・・。感謝。

 まずはフレッシュのカプリーノを。



それから熟成したカプリーノ。熟成するに従って味も臭いも濃くなっていきます。



そして最後にペコリーノ。ペコリーノというと塩辛いイメージですがここの物は全然塩辛くなくてとってもマイルド!



 こちらのチーズは皮も美味しくいただけるということで皮ごと食べさせていただきました。カビの多い物には蜂蜜をかけたり、ジャムをかけていただきました。すべてのチーズが一つずつ個性が出ていてキャラクターが際立っていました。もちろんすべて美味しーっ。自然の中で自然に作ったものを食べられるという感動。とてもすばらしく感動しっぱなしでした。



 オーナーのウリッセさんと。20年前にスイスから移住してきたそうです。チーズに関してものすごく詳しく説明してくださいました。とても自然体で素敵な方です。有り難うございました!!


 こちらの商品ですが日本でも手に入れることができます。(パスタ、チーズ、蜂蜜など)。


 業務用の場合は

 (株) ノンナ アンド シディ   東京都大田区上池台4−25−20

            筺 複娃魁烹械沓苅検檻横牽坑検 Fax (03)3748−2875

            ホームページはこちら

 一般の方にはショップもございます。

 ノンナ アンド シディ ショップ 東京都渋谷区恵比寿西2−10−6 大槻ビル 1F

            筺 複娃魁法。毅苅毅検檻娃毅娃

                         ホームページはこちら


 興味を持たれた方は是非お問い合わせください。
 

 

 さて今回はオルチャ渓谷を見下ろす高台にあるトスカーナ州ピエンツァのPODERE IL CASALE(ポデーレ・イル・カサーレ)農園さんのご紹介です。



 こちらはほとんど自給自足のコミュニティーを営み、羊や山羊を放牧してペコリーノチーズやカプリーノチーズを作られている所です。その他にもパスタやオリーブオイル、ワイン、ジャムやペーストなんかも作られています。




 今回は特にチーズ作りに関して教えていただきました。こちらで飼われているのはペコリーノを作る羊300頭とカプリーノを作る山羊30頭です。

 こちらのこだわりは生の乳を使っていること。大手の工場だとほとんどが加熱殺菌されている乳を使うのだそうです。加熱殺菌するので安価な海外の乳を使うのですがその分、風味や美味しさは損なわれるのだそうです。

 生の乳を使うという事は、その分厳格な衛生管理や健康管理など注意する点がたくさんでてくるそうです。しかし手間がかかりますが、すばらしく風味の良いチーズができるのでやられているそうです。

 具体的な数値を説明しますとミルク1ml中に良いバクテリアと悪いバクテリア、合わせて500,000以下じゃないといけないそうですが、環境を綺麗にしておかないとすぐに500,000を超してしまうのだそうです。通常、週に1〜2回ほどチェックしています。

 食事として与える草なども有機栽培で化学肥料なし、その他通常ですと1年に1回抗生物質を打たなければいけないのですが、それもやっていません。特に何を食べているかで味に影響がでるのでその点は気を付けられているそうです。

 
 さて、そんな乳は煮沸していなくても飲めるレベルです。それを31〜35℃まで温めます。そこにミルクを固まらせる成分を加えます。凝乳剤なのですが、こちらでは山羊や牛の胃をピューレにしたものを使っています。この中の凝乳酵素を利用するそうです。特にチーズの味と香りに影響するものらしいので品質の良いものを選んで使っているのだそうです。



 ↑ これが凝乳剤。ミルク中のプロテインとプロテインをくっつける役割をします。


 その昔このあたりでは野生のアーティチョークの花を乾燥させていたものを凝乳酵素として使用していましたが、今では数が激減して栽培しないといけないレベル。おじいちゃん、おばあちゃんにしてみれば、昔のチーズはみんなアーティチョークの風味がしていたけど、最近のものは香りがしないのでちょっぴりさみしいらしいです。

 将来的には、アーティチョークの栽培から始めないといけないが、是非チャレンジしてみたいとおっしゃっていました。



 ↑ これがアーティチョークの花を乾燥させたもの。これで固まるって不思議ですね〜。ちなみにこちらの方が甘みと少しの苦みが加わり、今のものよりもおいしかったそう。

 ちなみに20kgのチーズを作るのに羊乳だと100ℓ、牛だと200ℓ必要だそうです。羊と牛ではチーズになるパーセンテージが違うそうです。知らなかったなー。あの大きなパルミジャーノ・レッジャーノ1個作るのに1000ℓ必要だそうです。すごい量ですね〜。

 さて凝乳剤を入れたミルクは40分ほど自然に冷ましていきます。それから専用の器具を使ってカットします。



 カットする作業もとても大事だと言われていました。カットして出てくる水分のことを乳清といいます。この乳清を使ってリコッタチーズやマスカルポーネチーズを作るそうです。

 カットするときは大体クルミ大に規則正しくカットします。カットする大きさが大きければ大きいほど柔らかいチーズ、逆に固い硬質チーズを作るときは米粒くらいの大きさまでカットするそうです。中の水分である乳清をたくさんだす為に小さくカットするんですね〜。因みにペコリーノだとカットするだけで1時間、パルミジャーノだと2〜3時間かかるそうです。とても根気のいる作業だなと思いました。



 さて長くなりそうなので今回はここまで。続きは次回、固める作業から熟成、そして試食までをご紹介いたします。お楽しみに!
 


 
 この度トスカーナ州ピサ丘陵の小さな町ラーリにあるマルテッリというパスタメーカーを視察して参りました。

 当店でもこちらのショートパスタを使わせていただいています。



 マルテッリ社は1926年創業の歴史あるパスタ製造メーカーで家族経営です。
 最高のデュラムセモリナ粉を原料とし近代的な機械乾燥に頼らない昔ながらの伝統的な製法で作り続けられています。

 各工程の説明に入る前に簡単に乾麺パスタの基本的な製造工程をご紹介いたしましょう。


 まずは製粉された小麦粉を用意。これは自家製粉する所もありますし、製粉所から仕入れている所もあります。この時点で配合なども決めます→小麦粉と水を練る→テフロンまたはブロンズのダイスで成型またはプレスで伸ばしてカット→低温長時間または高温短時間乾燥→貯蔵サイロで品質の安定→包装→出荷 というのが基本的な流れです。

 原材料は硬質小麦のデュラムセモリナ粉と水だけで、とてもシンプルですので、そのどちらとも材料にはこだわっています。小麦粉は意外かもしれませんがカナダ産とイタリア産のブレンド。カナダ産は昔ながらのイタリアの小麦粉の味がするものを使用しているそうです。



 水と小麦粉をマシンにかけて練り上げます。それから成型するのですが、こちらの工場ではそのスタンポと呼ばれる型がブロンズ(青銅)製でできたものを使用しています。テフロン型もあるのですがこちらだと表面がツルツルになってソースとの絡みが今一つという事。ブロンズの型だと表面がザラザラになってソースとの絡みがとてもよくなる為、こだわりでブロンズの型を使っているとの事でした。



 ちなみにブロンズ型で作ったパスタの表面がザラザラしたウロコ状の状態をruvida(ルヴィダ)、テフロンの型で作ったパスタの表面がツルツルの状態をliscia(リッシャ)といいます。

 どちらがいいかは好みがあるので何とも言えませんが、僕個人としてはブロンズ型で成型した方がソースのノリも良く、また小麦粉の風味もより引き立っている気がしますのでブロンズ型で作られているパスタが好みで使い続けています。




 成型されて機械から出てきたら、カットして棒に巻きつけられ乾燥の準備に入ります。この状態で40分乾燥させてから30〜35℃の温風で50時間低温長時間乾燥されます。素材にストレスをかけないことが重要だとおっしゃっていました。

 大量生産のパスタですと100℃の熱風で3時間ほどで乾燥させてしまうそうです。ですのでパスタ内にいる良質な菌も全部死んでしまうそうです。



 乾燥室の様子。一番奥の方に巨大な扇風機が回っていました。




 乾燥の工程が終了した状態。

 こちらでは一日当たり約1000kgのパスタを製造されているそうです。また小さな工場ですので種類は4種類にとどめているそうでスパゲッティ、スパゲッティーニ、マカロニ、ペンネを作っています。



 袋に詰めて、



 この機械でパッチンと封をします。




 工場内を案内してくれたルカさんと。こちらの疑問にもとても親切に答えてくださいました。
ありがとうございます。

 今回はフィレンツェから車で2時間ちょいの所まで視察にきましたが、やはり毎度のことですが来たかいがありますね。

 自分で料理をするときに、その素材を作っていたり、育てておられる生産者さんの顔や工程が脳裏を横切りますと、より一層気持ち的にも力が入ります。これからも生産者さん巡りはやめられません。感謝、感謝です。


 
 今回はグラーツィアに色々なオリーブが入荷いたしましたので、そのご紹介をいたしたいと思います。



 オリーブに限らずオリーブオイル、パスタ、粉類、瓶詰めや缶詰めなど日本に入ってきている輸入食材は可能な限り取り寄せ、必ず試食するように心がけています。

 よくデパートで開催されているイタリア展などは沢山の食材が一堂に集まるのでよく出かけて行って試食させていただいたり、その他情報収集にはもってこいです。


 さて今回はオリーブのおいしいものを発掘しようと考えてとりよせてみました。今年はあと10種類位は試食してみようと考えています。

 まずはプーリア州産パレンテのブラックオリーブ種無し。ペランザーネ種の種を取ったものです。





 小粒でマイルド。クセも強すぎずとても料理に使いやすい印象。そのままテーブルで食べるというよりは調理に向いていますし、なにより種が取ってあるので便利ですね。


 続いてチェオドメニコのグリーンオリーブ。






 今回の中では一番高価なものなのですが、食べてビックリ!月桂樹の葉も一緒に入っているのですが、風味がきいていて個性的。驚くほどジューシーで味わいもマイルド。むちゃくちゃおいしいです。いままで食べた中でもかなりのお気に入りになりました。そのまま食べるのがおすすめ。前菜にあるだけでも幸せになりそうです。色あいもとても美しくエレガント。

続いてトンマーゾ・マシャンアントニオのもの。





 オーガニック栽培された上に、保存料無添加のヘルシーなオリーブ。前のチェオドメニコに比べると身が締まっていて多少固い感じですが、風味もそこそこ豊かでおいしいです。

 最後にパレンテのグリーンオリーブ。





 プーリア州の品種ベッラ ディ チェリニョーラ種のもの。身も引き締まっていて酸味がきいています。おつまみらしい味わい。

 以上4種類試食してみましたが、どれもおいしかったです。ただ特筆ものはチェオドメニコ。絶品です。自分の家用食材リストに入りました。(笑)

 みなさんも是非色々なオリーブを試してみてお気に入りを見つけて下さい。 

                               それでは  Arrivederci !



 さて、今回はイタリア食材のドライトマトの御紹介をいたします。イタリア語でPomodori Secchi(ポモドーリ・セッキ)と言います。Pomodoroは名詞でトマト、Seccoは乾燥させた、という意味の形容詞です。
 ドライトマトの製品には2種類ございまして、そのまま干して乾燥させたものと乾燥させたものをオイル漬けにしたものがございます。



  ↑ こちらはオイル漬けの製品。イナウディ社のもの。


 オイル漬けはそのまま使えますが、乾燥させただけのものは一度水で戻さなければなりません。乾物特有の濃厚な旨みが熟成されていて煮出すと爽やかな風味のおいしい出汁がとれます。



 ↑ こちらは乾燥させただけのもの。



 ↑ 南イタリアでの乾燥させている様子。

 トマトには旨味成分であるグルタミン酸とアスパラギン酸がとても豊富に含まれています。日本で昆布だしやかつおだしが様々な料理に使われてきたように、地中海沿岸地方では、18世紀からトマトが料理のベースとして親しまれてきました。南イタリアの料理を想像していただけると、本当にたくさんの料理に利用されていて、なくてはならない重要な食材だとご理解していただけると思います。

 ドライトマトはそんなトマトを干して乾燥させ、さらに旨みを凝縮させた食材です。




 ↑ オイル漬け。このまま細切りにしたり、みじん切りにして料理に加えると味わいや風味と共に旨みもプラスしてくれます。化学調味料ではなくこのような自然な旨みを料理に生かしたいものです。


 色々なお料理に使えて風味と旨みを与えてくれるのでとても重宝する食材です。パスタの具材やフリッタータ、前菜にもいいですし、ピッツァやパニーニの具材、魚料理のアックア・パッツァに入れると仕上がりがとても奥深いものになってくれます。
 


 ↑ 市場やお土産屋さんで売られています。軽いのでお土産にとてもいいですね。


 最後にイタリアの家庭でのドライトマトの作り方を動画で。



 
 今回はバルサミコ酢についてご紹介したいと思います。

 バルサミコはエミリア=ロマーニャ州のモデナとレッジョ・エミリアという2つの街で作られています。
モデナはフェッラーリの本拠地としても有名なので御存知の方も多いと思います。



 ↑ モデナの街。



 ↑レッジョ・エミリアの街。もともとモデナもレッジョ・エミリアもエステ家の領土だったので文化的には一緒です。街の景色も似ています。


 バルサミコは大きく分けて2種類に分類することができます。DOPとして認定されているトラディツィオナーレ(伝統)のものと、それ以外の製品です。




 トラディツィオナーレの物はブドウの果汁のみが原料で、これを何年もかけてカラメル色のとろりとしたバルサミコに変えていきます。一方それ以外のバルサミコは添加物を加えて短時間である程度味も見た目も似せた商品に作り上げます。白ワインヴィネガーにカラメル色素で色を付けたものだと考えていただければ分かり易いと思います。

 DOPとして認定されているバルサミコとそれ以外のバルサミコの見分け方なのですが、まずは値段。本物のバルサミコは日本で25年熟成されたExtravecchioだと2万円前後は確実にします。それ以外のバルサミコは千円前後から売られています。それから裏に貼ってあるラベルを見ていただきたいのですが、本物の原材料はブドウ果汁のみです。インスタント的なバルサミコは必ずカラメル色素と表示されていますので、すぐに分かると思います。

 インスタント的だから偽物というわけではなく、はじめからそういう製品だと認知していただければよろしいかと思います。私たちプロはトラディツィオナーレの事をバルサミコ、それ以外の物はバルサミコヴィネガーと呼んで区別しています。値段が値段なだけに普段は使えませんし、ヴィネガータイプも製品によってはすごくおいしく作られているものもたくさんございます。




 ↑ モデナのバルサミコについての解説です。色々な管理団体があり統一されていません。よって管理団体によって様々な基準や決まりがあります。 


 あと意外と知られていないのが、法律による規制がないため風味や味の違いによる様々な製品が市場にでまわっていますが、本物のトラディツィオナーレの容器の形とサイズだけは法律で定められているので一発で区別はつきます。モデナ産はジュジャーロデザインのボトル、レッジョ産はしょうゆさしみたいな形の物です。あと本物と証明するDOPのラベルマークが必ず付いています。



 ↑ ジュジャーロデザインの美しいボトル。トラディツィオナーレのみが入ることを許される。


  さて用途ですがトラディツィオナーレの方は、もうそれ自体が完成されたソースですので仕上げにとろりとかけるだけです。芳醇な味と香りが損なわれるので絶対に火はいれません。一般のレストランではトラディツィオナーレ以外の物をつかっているのがほとんどだと思います。ビネガーといっても千差万別でして、原料がブドウ果汁のみのものもありますし、3年、5年、8年と熟成されたもの、メーカー独自の風味をつけたソースタイプの物など本当にたくさんの商品があります。味や香りのバランス、濃度、用途などを確認しながら自分好みの物を探してみましょう。

 グラーツィアではすべてのタイプの製品を常時ラインナップして料理により使い分けています。



 左から大量生産タイプ、トラディツィオナーレ、メーカー独自の加工品タイプ、トラディツィオナーレではないけれども原材料はブドウ果汁のみで8年熟成もの。

 大量生産のものは、そのままですと酸味が際立ちすぎていて使いづらいかもしれません。レストランではもっぱら煮込みなどの加熱調理に使用します。もしソースとして使いたい場合はコクや風味が薄いので鍋に入れて弱火でとろみがつくまで詰めるとよいかと思います。

 続いてトラディツィオナーレ。こちらはもうそのままで料理やデザートにかけるだけです。かけるだけで料理のグレードが何倍にも上がると思います。

 それから加工品のクレーマ・バルサミコ・アランチャ。こちらはメーカー大量生産タイプのバルサミコヴィネガーに香料や風味など独自の味付けをほどこしている製品。これはオレンジ風味のものですが他にもたくさんのフレーヴァーが用意されているので料理ごとに使い分けるといいかも。このままでデザートにかけたりソースに使えます。

 最後はジュゼッペ・ジュスティのバルサミコヴィネガー。トラディツィオナーレではありませんが熟成期間がわずかに短いだけで原料や製法はトラディツィオナーレと一緒です。こちらは8年熟成ものです。他に6年物と10年物などがあります。トラディツィオナーレを名乗れるのは12年以上。12年以上熟成させたものは「アッフィオナート」、25年以上が「エクストラヴェッキオ」と名乗れます。当店では一番出番が多い商品です。お肉料理のソースなどにはこちらを使用しています。添加物が入っていないのでナチュラルな奥深さと適度なこくと酸味を併せ持つ逸品です。
 
 大好きなバルサミコの作り手なのですが残念ながらジュゼッペ ジュスティさんは2005年に他界されました。その後は残されたファミリーで力を合わせて伝統の味を守り続けています。

 さて,ざっとバルサミコの御紹介をおおまかですがさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
 様々なタイプのものがあることがご理解いただけたと思います。家庭でお使いいただく時には是非特色を知っていただいて無駄なくおいしく使っていただきたいと思います。 

                               それでは  Ciao!
 

 
 前回に引き続き今回も新入荷のお野菜のご紹介です。

今回、ご紹介するのはイタリア・ローマの冬野菜の代表として親しまれているプンタレッラです。イタリアでは前回のラディッキオ・タルディーボが王様なら、このプンタレッラは女王と言われています。



 なんとも見た目不思議な感じですが、これがむちゃくちゃおいしいんです。本国イタリアでも大人気で、冬は寒くていやだけどプンタレッレが食べられるから、まあいいかという人がいる位ファンが多い野菜です。あと、プンタレッレが好きになったら大人の仲間入りと言われています。お子ちゃまにはわかりずらいかなー(笑)。



 まずは小さな房をバラバラにする所から始めます。





一個ずつがこんな形をしています。中は空洞です。



この状態にしたら、次は繊維に沿って縦に細く裂いていきます。



裂いたら氷水の中に浸していきます。



 氷水の中に30分程つけておきますとくるくる巻いてきます。それを水きりで水気を切ったら下処理完了です。
 
 食べ方で代表的なのは、やはりアンチョビドレッシングでサラダとして食べること。炒めたりして食べることもありますが、やはり独特のシャキシャキ感を楽しめるのはサラダですね。

 ビタミンCやベータカロテンなどの抗酸化物質が豊富な為、風邪の予防や改善に効果があるとされています。

 主婦泣かせのこの野菜。下処理にけっこう時間がかかるためイタリアのスーパーや市場ではあらかじめ下処理したものが売られていたりします。



 市場の隅で掃除している姿もちらほら。



 一度食べたら必ずこの不思議な野菜のファンになることまちがいなし!熱烈なファンが多いため入荷してもすぐ売り切れます。

 
 YOU TUBEの動画ではプンタレッレ イン パデッラ(プンタレッレのソテー)を紹介しています。火を通してもおいしいですよ。材料もシンプルだし、イタリア語もゆっくり材料名と簡単な動作の説明なのでイタリア語の勉強にもなっておもしろいですよ〜。

 


 あ、ちなみにお味なんですがちょっと独特ですね。同じような感じがないですねー。あえて言うならばセロリのくせのない感じですか。んー、まあとにかく触感がすごくいいのはまちがいないです。

                それでは 今回はこのへんで。  Arrivederci Ciao!


 

 今回はイタリアの食材でアマレーナの御紹介です。


 アマレーナというと聞きなれないかもしれませんが、イタリアでは子供から大人まで誰もが知っている超メジャーな食材です。

 一言で言うとワイルドチェリーのシロップ漬けコンポートです。

 1905年にジェンナーロ・ファブリ氏によってボローニャにて創業され、1930年代にアマレーナを発売して一躍有名になりました。



 アマレーナを作っているファッブリ社。





 見た目かわいい壺の中に入っていますが、この壺のコレクターもいるらしく本当に立派な容器です。かなりお値段もしますが、その内、壺代もかなりかかっていそうです(笑)。デザイナーはファエンツァの陶工、リカルド・ガッティ。



 お味の方はというと、イタリア的な甘さに適度に酸味もあります。あちらではジェラートにするのが定番ですが、このアマレーナを食べるとイタリアを思い出す方多いんじゃないでしょうか。





 あちらのジェラテリアには必ずといっていいほどラインナップされています。ジェラテリアごとに作り方も微妙に違ってきますから食べ比べも楽しいかも。あとコーンとかカップに2〜3種類盛り合わせる時の組み合わせもすごく大事!イタリア人はものすごくこだわりがあって個人個人好みの組み合わせを持っています。僕なんか注文するときに「そりゃないだろ!」って怒られた上にレクチャーをうけました(笑)。やはり相性をよく考えて注文しないといけません。ちなみに僕はアマレーナのジェラートにはチョコレートのジェラートの組み合わせが好きだなー。

 このアマレーナ、すっごく使い勝手の良い商品で、なんに使ってもあっという間にイタリア味になってくれます。しかし日本人には苦手な方は結構多いかもしれません。オリーブなどもそうですが最初は結構受け付けない味ですが、ず〜っと食べてたら慣れてきて病みつきになるパターンかもしれません。ただ個人的には、ちょっと甘すぎかな。じゃあなんで紹介するの、という声が聞こえてきそうですが・・・。でもなんかすごくイタリアの香りがするんですよね。食べたことのない方は是非一度。ハマるかもしれません。

 ジェラートを作る時に混ぜ込んだり、プレーン味のジェラートのソースとして、ヨーグルトにかけたり、パンナコッタのソースに、チーズケーキのトッピングに、タルトなどの焼き菓子の具材に、生のフルーツと一緒にマリネしたり、カクテルの具材になったりします。



 パンナコッタのアマレーナソース。



 チーズケーキ アマレーナがけ。



 ジェラート。

 使い勝手は最高!なアマレーナですが、欠点が一つ。高すぎる!陶器の入れ物の代わりになんか簡易包装的なものがあればもっとふんだんに使えるんですけど・・・。

 話が少しそれますが、イタリアのジェラートはなぜあんなにおいしいのでしょうか?最近は日本にもイタリアのジェラート屋さんが進出してきて手軽に本場の味が楽しめますが、でもなんか違う。おいしいのはおいしいのですが・・・。よーく考えてみると、シチュエーションのせい?イタリアにいることによってテンションが上がりすぎ?たどり着いた答えは湿度の違いかなって。あちらはむちゃくちゃ乾燥しているので(リップクリームは必需品)、水分をとるとむちゃくちゃオアシスを感じるんですね。だからかー、と妙に納得。あと同様な理由でパンのおいしさといったら!ヨーロッパに行かれるとみなさんパンのおいしさに驚かれますよね。あれってやはり気候のせいですね。日本は湿度が高すぎてうまく焼き上がらないし、置いておくと湿度を吸いすぎて味が落ちちゃうんです。やっぱりその土地その土地で食べられているものっていうのは、その土地の気候・風土にベストマッチしているんですね〜。

 その内ジェラートの特集をやります。おすすめのジェラテリアもご紹介いたしますのでお楽しみに。



 おすすめジェラテリアの一つ。フィレンツェ、ヴェッキオ宮殿とウフィッツィ美術館近くの
Gelateria dei neri  (ジェラテリア デイ ネーリ)。

           
 以上、アマレーナについてご説明いたしました。ぜひイタリアの味を感じにいらして下さい。メニューには現在載せていませんが「ブログを見た、食べたい!」とおっしゃっていただけたら、デザートにサービスでお付けします。お待ちいたしております。(とりあえず今の壺の分がなくなり次第終了ということでよろしくお願いいたします。)

アマレーナのご購入はこちら

                                それでは、また次回。